三月blog
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トート・タロット

トート・タロット 「月」を学ぶ

18 The moon 月 不安 恐れ

〜問題と向き合う時〜

2×9で18、2は女性原理や二元性を意味し、9は次の次元にいく直前の完成の意味があります。次の次元にいく前に恐怖や不安と向き合い克服することが最終試練となると捉えることができます

ネツァク〜マクルト

生命の木ではネツァク(勝利)とマクルト(王国)をつなぐパス「クォフ」が割り当てられています

ヘブライ語 クォフ

ヘブライ語でクォフは後頭部を意味し、数字は100を割り当てられています

真実と言う意味合いもありますが、トートタロットでは潜在意識を表していると捉えるとイメージしやすいと思います

後頭部は自分では見えない部分であり潜在意識も自分ではわからない部分になります

見えないからこそ真実がわかりにくく「不安」や「恐れ」となるのでしょう

魚座

占星術では魚座が割り当てられています

魚座は繊細で複雑な星座となります。なぜなら12星座の中で最後の星座となり、その前の11星座それぞれの性質を統合し、一体化していくからです。

また、最後の星座として浄化するという役割もあり、魂のレベルが高いため霊的な要素もあります

献身的で人の気持ちに敏感、それゆえ流されやすくもあり不安定な一面もあります

キーワードとしては感受性の豊かさ、同情心、浄化、癒し、優しい、非現実的、不安定などが挙げられます

アヌビス神

エジプト神話でアヌビスは冥界の神、死者の魂を裁く神、または死者の守護神として死者の眠りと来世を守る神と言われています。またミイラを初めて作った神としても有名です

月のカードでは中心の門の前に立ち、足元にいるジャッカルとともに見張り役として描かれています

黒い門は恐怖を表していて、この門を通るには勇気が必要です

恐怖に立ち向かおうとしない者はジャッカルが襲ってきます

勇気を持ち、恐怖に打ち勝ち、この門を潜り抜けた者だけが次の太陽というカードに辿り着けるのかもしれません

左右のアヌビス神は片手に不死鳥の笏(復活を意味)を持ち、向かって左のアヌビス神は知性やコミニケーションを示す水星のアンクル、右のアヌビス神は海王星のシンボルのアンクルをそれぞれ持っています

水星、海王星、またこのカードの名前の月、占星術で割り当てられている魚座、これら全てが潜在意識を表しています

シンボル

中央の黒い門恐れ、不安、再生への入り口
アヌビス神(ジャッカル)門の見張り役、恐怖に立ち向かえるか否かを見定める
赤と青の波線潜在意識の力,闇と悪夢を作り出すもの
波線の中の昆虫太陽神ラーの象徴、再生と復活
9つの血の雫神の手を表す「ヨッド」で潜在意識を表す、不安定
かけていく月かけていく月は一般的に手放し、内面と向き合うなどに適していると言われています。また魔術を行うにも適しているとされています。

 

イメージするヒント

見れば見るほど怪しい雰囲気を醸し出している「月」のカードですが一見どんなことが描かれているか分かりずらくないですか?このカードはそのまま分かりづらいからこその不安と、なんとなく怪しい、怖いそのままの気持ちを表しています

ただ一つ一つの意味することを見るとほとんどが潜在意識を表しています

私たちは「私の潜在意識はこうです」と100%で説明できません。なぜなら自分でも気づいていない意識だからです

そして私たちは今まで起きた出来事、その時感じた感情全て覚えているわけではありません。でも潜在意識はそれらをデーターとして持っています

潜在意識はそれらのデーターから良し悪しだけを感じ、それを私たちは「直感」や「なんとなく」で受け取ったりします

何が言いたいかというとここでの不安はまだ確定していない、現実化していないことへの不安を表していることが多いということです

自ら見えない不安や恐怖を作り出しているというイメージです

このカードが出た時はそのことを認識して欲しいですし、それと同時に太陽神ラーの化身であり、再生と復活の象徴である昆虫が描かれていることも思い出して頂きたい

そしてなんといってもこのカードの次のカードは「太陽」であることです

この不安や恐怖の先に明るい未来が待っているというカードになります

人は正体が見えない物に恐怖を感じます

光を当ててその正体を見極めることも大事かもしれません

不安になる必要がなかったということが多々あるかもしれません

キーワード

トート・タロットでは基本逆位置は読みませんが周りに出たカードや状況に応じてポジディブにもネガティブにも捉えていきます

一つの物事であってもいろいろな角度からみて捉え方が違うのと一緒です

カードのイメージからご自分でいろいろ考えてみましょう

不安・恐怖・自信喪失・嫌な予感・不安定・迷い・よくわからないこと・スランプ・考えすぎる・迷いながらも進む・恐怖心に立ち向かう・勇気を試される・真実を見る

夜明けの闇が一番深い

自分の知らない自分と向き合う

自分の気づかない問題点

原因を知ることが問題解決の第一歩(立ち向かう)

場合によって専門家や信頼できる人に相談することで調整をかける必要

まとめ

一見出たら嫌なカードかも知れませんがこのカードは問題に対する具体的な対処法を教えてくれているカードだと思います

まぁ簡単にポジティブに考えられるならこのカードは出ないかも知れないのでそこは注意が必要なのかも知れません

ただ何度も言いますがこのカードは太陽の前のカードということは頭の片隅の置いておいて頂きたいです

何か参考になれば幸いです