トート・タロット　「運命」を学ぶ

「１０」　fortune 運命　大きな転換期

〜流れに乗る・人生のサイクル〜

何かしらの結果、そして終わりと完成、次の周期への意向を表す数字です

１０は地上、現実的な事柄の事を表し、実際の動きに影響を与えます

その他「全体」「新たなステージ」と言う意味もあります

生命の木ではケセド（慈悲）とネツァク（勝利）を繋ぐ「カフ」と言うパスが割り当てられます

ヘブライ語のカフは「手のひら」の意味で数字は「２０」を示し、より高い次元を表しています

神や仏の手のひらからは逃げられないと言う感じです

そこから慈悲や涵養などの意味があります

その他の解釈として教養、適応力などがあります

占星術では木星が割り当てられます

「チャンス」「幸運」「拡大」を表す惑星で「成功」「発展」を象徴しています

太陽系の惑星の中でズバ抜けて大きく、それにより物事をどんどん拡大させる性質を持つと考えられています

車輪の周りに描かれているのはエジプトの三神ともヒンドゥー教の三神とも言われています

エジプト神	ヒンドゥー教	神	宇宙の本質	錬金術	状態
スフィンクス	ブラフマー	創造の神	興奮・活性	硫黄	平静
ヘルマニュビス	ヴィシュヌ	意志の神	バランス	水銀	不安定
テュフォン	シヴァ	破壊の神	闇・不活性	塩	無知

人生は上記のような状態がサイクルとして自然に流れる、つまり人生、山あり谷あり世言う事を表しています

またそれを踏まえ、目の前のことだけを見るのではなく先を見てそれぞれの状態のバランスとることが大切だとも言えます

そしてその

人生と言う車輪を動かしているのは稲妻で描かれていることから自分の意思だけではどうにもならないこと、「運命」や「カルマ」を指しているとも言われています

車輪	宇宙・運命や人生のサイクル
藍色の背景	神の権威
黄金の矢	希望
稲妻	ゼウス（神）の力・破壊力・想定外の力
三角形	変化・発展
三角形からの6本の光	調和
スフィンクス	創造・平静
ヘルマニュビス	意思・不安定
テュフォン	破壊・無知・怠情

「０」の愚者から旅が始まり「９」の隠者で一つのサイクルが終わり、今までの経験をもとに次のサイクルに移ると言うカードです

反対に言えばそれまでの過程を経てこなければ次には進めないことも意味しています

コントロールが効かない時はできる事をやるだけやったらあとは流れに身を任せましょうと言うアドバイスでもあります

自分がマイナスだと思っていたことでも後から振り返ってみたらあの出来事がなかったらこうはならなかったと言う経験もあると思います

基本このカードは自分がプラスと感じること、マイナスな出来事と感じること、どちらにせよその先振り返った時、よくなるためのターニングポイントであったと感じる事柄を指します

トート・タロットでは基本逆位置は読みませんが周りに出たカードや状況に応じてポジディブにもネガティブにも捉えていきます

一つの物事であってもいろいろな角度からみて捉え方が違うのと一緒です

カードのイメージからご自分でいろいろ考えてみましょう

運命・良い変化・転換期・ターニングポイント・カルマ・幸運の流れ・影響力・自然の流れ・流動的・変化・チャンス・拡大・運の変わり目・避けられない出来事

良い方向に流れている

絶えず変化すること

仏の掌の上でのこと

一時的な成功

とにかくこのカードが出た時は大きな意味合いが大きいタロットを代表するカードの一枚です

基本良い方向に向きますが、今成功しても運命のサイクルは流れるものだから油断すると簡単に下がっていくことも示唆しています

成功でも完成していると言うわけではない事を念頭においてリーディングして見てくださいね

何か参考になれば幸いです